kaili

JOURNAL

2022.01.18

ALTERNATIVE

2020年から流行が続く感染症の影響により、飛沫の拡散を防ぐアクリル板やPVCフィルムのパーテーションの設置が必要とされるようになりました。
この未知の課題に対応するためにPOPスタンドやブックエンド、塩ビ管など、身近で手に入るものを利用した様々な方法が生み出されました。
それらはとても自由で、必要最低限の構造から独特の美意識が感じられるものまで多岐にわたりました。
既製品が流通し、固定観念が作り上げられる以前の自由なものづくりは鞄づくりを生業とする我々にとってとても刺激的な光景でしてた。。

市場が拡大しひとつのジャンルとして成熟するにつれて製品にはオリジナリティが求められるようになります。
競合他社と差別化するために希少価値の高い素材やオリジナルの素材が求められ、それらは謳い文句として市場に拡散します。
身の回りに溢れる材料に目を向け、特性を見抜き、代替品として用いることでひとつの製品を形成できないか。
COVID-19パンデミックは私たちに改めてものづくりの根本を示してくれました。
”ALTERNATIVE TOOL BAG”が新たな選択肢のひとつとなることを願っています。